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ねむろの観光とおまつり

草莽を喰らう


2669 やきとり弁当
やきとり弁当2669

タイエー
やきとり弁当が人気だ
1979年にハセガワストアでの発売が最初と言われている

やきとり弁当なのに豚バラ肉を使う
北海道はやきとりと言うと豚バラ肉のことを言うのだ
寒冷地においては
養鶏よりも養豚が盛んだったからではないだろうか

甘い醤油タレが豚肉の脂ではじかれて
のりに滲み込む

それがご飯とからみ合って実においしい

採算がとれるのだろうか
炭火を使って丁寧に焼き込んでいた
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やきとり弁当2670
まるでやきとり弁当の宣伝のようになっているが
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やきとり弁当2670
まあそれも良いということで
2670
やきとり弁当2670
炭火というところが良い

風味が増しておいしいのだ
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やきとり弁当2670
あれ?
炭火・・・?。
2670
やきとり弁当2670
この年は温根沼の港で食べた
風景を見ながら食べる弁当はとても美味しい
2679 エスカロップ
薔薇
薔薇
そういえば根室の郷土料理?
エスカロップの画像がなかった

というわけで撮影してきました

各店で特色があって食べ比べも楽しい
 2679 エスカロップ
イーストハーバーホテル
レストラン光和
市内の有名ホテル一階にあるレストラン

ホスピタリティの質が高く,安心して利用できる


ここのエスカロップは牛肉を使っていることから

オリジナルのエスカロップ(仏語:escalopes)により近い

最近マスコミでB級グルメと紹介されているが
地元では充分にごちそうのレベルだ

1000円近い料理をB級と言うのは不自然だろう


2671 光洋町のラーメン店
屋台ラーメン
かつて光洋町の公営住宅付近には
日配品を売る小売店がいくつもあった
理美容店にクリーニング店,喫茶店や薬局があって
小さな商店街となっていた

今となっては,かつての店は姿を消してしまった
その殺風景な界隈に
ラーメン店がオープンしたのでさっそく行ってみた

昆布の香りがしっかりして
濃口醤油とうまく調和した伝統的な根室ラーメンを
威勢のよい親父が作っていた

チャーシューメン
700円

なみなみと注がれたスープが
夏日となった根室の真夏を一層もり立ててくれた


2673
残念ながら現在は閉店しているようだ
 2674 ラーメン
改装後の屋台ラーメン

屋台ラーメン
身内の方が再開していた

ラーメンの味はどうも違うような気がするが…
ビールなどもあってメニューがずいぶん豊富になった

女性の感覚で店内を手直しして
雰囲気が明るくなった
内装に経費をかけたようで,きらびやかになっている

撮影の時は、近所の方が来店していた


2676年追記
店主がまた変わったようだ
現在は閉店している方が多くなっている


2679年再追記
営業している様子がないのだが、どうだろう
 2669 サンマの刺し身八起 宵宮
すでに若者が繁華街を盛り立て始めた

こちらも旅の疲れを癒すために
精が付くものを頂いた

サンマの刺身は唐辛子と醤油が根室流
唐揚げも香ばしくてうまい

根室は漁師街だが肉も好む
精肉店の二階は決まって焼肉店があった

なんとも雑に盛られた料理が並ぶと
故郷に帰ってきた実感が湧いてくる

そういえば三次というお店があって
そこの山賊焼きがおいしかったなぁ

この日は酒の力に押されて深く寝入った
 2669 サンマの刺身俺ん家 市内の有名な炉端で最終日を過ごした

ここは早々と出た
 2670 サンマの刺し身
秋刀魚の刺身
お祭り期間中はどこのお店も忙しく
サービスの品質が低くなるけど

ここはじっと我慢我慢
2669 これがあの有名な フレンチドック砂糖づけ
フレンチドッグ

子供は砂糖
お兄ちゃんはケチャップ

そんなふうに分けていた

大好物だったフレンチドック
たぶん20年ぶりの対面だ

懐かしい匂いと味で当時を思い出す
舌の記憶より鼻の記憶の方が強い

いつまでも少年時代の思い出は忘れたくない
2669 ラーメン
ふじ井のラーメン1
三日間
飲んだ帰りは必ずここのラーメンを食べて帰った

学生の頃,父に連れられてよく来た居酒屋


5年前に来たときは
15年ぶりの来店だというのに
マスターは我々親子を覚えていた

あれから更に5年
今回は独りで入ってみた

たぶん気がつかないだろう


聞くとマスターは病気をしたという
ほとんどしゃべられない
どうやら重病らしいのでちょっと心配になった

しかしそんな心配などすぐに吹き飛んでしまった
機敏な身のこなし気回し

現役時代の時と変わっていない
いや現役以上かもしれない

なによりもその前向きな気迫には圧倒された
湧き出るエネルギーはどこから来るのか

商売人としての自覚が絶頂に達するきっかけが
病気だったのだとしたらあまりにも気の毒だ

しかしますますのご健勝で安心した
実に素晴らしい
おいしいラーメンを三日間食べ続けた
2670 花咲町のラーメン店
ふじ井
上記と同じ店

今年は一回しか食べなかったが
おいしいから今年もしつこく更新

マスターは思ったより元気だ
ラーメンは熱々の湯気が上がっていた


2679年追記
現在は閉店している
2670 ラーメン
ふじ井のラーメン2
2671 スナックにて
自宅で喰らう
残念なことに
去年まで通ったあのラーメン店が閉まってた

なんでもご主人が亡くなったそうだ
まことに残念だ

この店は愛想の良いマスターが売りのお店だった

今年スナックで軽く飲み、sとは自宅でゆっくり
故郷の旨みに舌づつみをした
  2672 学生に人気のラーメン店
なかむらラーメン
根室に来るとラーメンが食べたくなる

この店は今の場所に移転する前は小さなお店だった
いつも安定した味でおいしい

釧路ラーメンと異なるのは昆布の香りが強いこと
ここの店主も昔はあの市内有名店で修行された方だった(はず)


おどろくなかれ!
根室は8月でもおでんを提供しているのだ!

根室のラーメン店はなぜかおでんが付きものだ
なかでもちょっと高いけどツブがおすすめ
ヅルヅルとラーメンをすすりながら
ねりからしをつけて食べるツブが最高だ

かつてあった駅前市場で営業していた“しきなみさん”は
このスタイルの走りだった
 2672 梅ヶ枝町の老舗そば店
いづみや
1957年の創業だそうだ
こちらも市民に長年愛されたそば屋さん

根室はそばつゆが濃くて関東風なのが良い
灰皿のマッチは北方領土返還運動のPR品
こんなところも根室らしい

分煙?なんですかそれ?


おいしいかしわそば(鶏そば)を食べていると
おかもちを持って大将が出てきた

互いに目を合わせ,知らぬ客と分るとなんとなく会釈する
愛想がないがそれがちょうど良い

出がけにボソっと一言

「あいにくの天気で・・・」

差し障りない会話がちょうど良い


2679年追記
現在は閉店している
  2672 梅ヶ枝町の老舗ラーメン店
こはま
こちらはもっと古い

内装が昭和で天然のレトロ調となっている
人の手が加えられていない分,貴重な財産だ

灰皿にマッチは定番
レンゲは丼の中
テーブルコショーもちゃんとある


60年以上通っているという客人が
隣の親子連れにちょっかいを出して良い雰囲気だ

父親も上戸でその客人をしきりにおだてる
娘さんだろうか,「酔った」とふらつくと
またその話題で店内が盛り上がった


札幌から帰省した娘と飲む酒はさぞ美味しいことだろう
父親はご機嫌で感無量といった感じだった

学校を卒業すると北海道の都市圏である札幌に就職する場合が多い
お祭り期間中になると札幌からの帰省が多く
親にとっては我が子との再会で酒が飲めればそれは至福の重いだろう

とにもかくにもこの日は根室だらけだ

人が酒を飲み
根室が人を暖かく飲み込む

 2672 たこ焼き
多幸まる
根室で路面店のたこ焼きは珍しい
店内には若者が賑わっていた

今夜の酒の肴に1パック購入


2679年追記
移転したのだろうか
この場所では営業していなかった
 2675 スタミナライス
スタミナライス

2675 隠れているがトンカツが乗っている
ニューかおりのスタミナライス
スタミナライス

根室のローカルメニューだ

エスカロップやオリエンタルライスも有名だが

地元ではこのメニューも昔から根強い人気だ

ラーメン店や軽食喫茶店でもスタミナライスがあるが

私はここのお店の“スタミナ”がもっとも好きだ


中華系の技術が使われているようだ

酢豚の調味料合わせをアレンジしている

あんかけに隠れているが

この下にトンカツが潜んでいる


接客も教育されており

料理の味付けもしっかりしている

レストランというより洋食屋さんという感じだろうか

上の見本と相違ないところがとても良い
 2676 とあるショットバーにて
ショットバーにて

ふるまい酒
こうやって夜の街に先太鼓と金棒が繰り出し

寄付金を集めてくるのだ


初日は第一祭典区と第三祭典区

二日目は東部祭典区と西部祭典区というふうに

割り当てが決まっているらしい


「◯◯さんの商売繁盛を願い三本締め!」

などと大声で沸き立てる


店主はふるまい酒を提供するが

飲む方はたて続けの飲酒でヘロヘロだ(笑)
根室の飲食店に共通して言えることだが
店員さんの愛想が悪い

客にへりくだることがない
他人行儀を嫌うというのか
またそれでも客人は不満にも思わない

商売意識が無いというか
競争原理が働かないというか
客をもてなすということは不得意のようだ

食材に恵まれている街だから
創意工夫の必要がない
商いを惰性で続けることになる

だから外地から大きな資本が参入すると弱いのかと思えば
実はそうでもない

保守的に地元の企業を守り
参入者は淘汰されていく

ただそれも
いつまで通用するのか・・・


生活環境がそのまま言葉使いにも出る
商売の盛んなところでは商売言葉が当たり前になる

品を切らせば「あいにく,切らしておりまして」と腰を低くするだろう
言葉や態度がそのまま自然におもてなしの形になるのだが
品切れは恥と感じないのは商売人としては失格だ

九州地方など,男性が中心に社会を築いてきた地域や,武家時代の封建精神も強い地域は
言葉や方言そのものがすでに上下関係を意識した形になっている

風邪を引いたなどとは言わず
風邪をひきなさったと言うように

一方で人の出入りが乏しかった農村地域では,同格の身分階級としか会話をしないから
言葉の種類が少なく,また敬語もない
むしろ変に飾った言葉を使おうものなら,変わり者として見られるだろう


話がそれた
客前でタバコを吸う料理人
灰が付いた手も洗わず
ふきんはいつしぼったのか
ハエ取り紙にはハエがびっしり
整理整頓もなければ報連相(ホウレンソウ)もない

しかしなぜか腹も立たない


遅い時間になってくれば
どこからともなく政治経済の話が始まる

傍聴席は空っぽでも討論会で盛りあがる
それぞれが幹事長で,誰もが党首だ

そのうち論調が湿っぽくなりべそを書けば
今夜の討論はお終い


ラーメンの店でも横に座っていた威勢の良いトーサンが始めていた
よせば良いのに若いカップルのオネエちゃんにちょっかいを出して
彼氏の存在に気づけば「いやぁおニィさんごめんネ〜」と笑ってごまかす
本人は嫌がってもいなく,周りも気にしない

そのうち「あんたたちは羨ましい!」と来た
「俺なんか漁から帰ってきたら,女房がいないだド〜」
「人に聞けば札幌に行ったとサ」
「いやぁ,まいったヨ!ウハハハ!」

トーサンの話を笑顔で聞いてやったら気を良くしたのか
「旦那さん!旦那さんは何を飲んでるの!一杯やらないかい?」と誘い酒だ
すぐに店主が間に入って制止する

ひとときの
根室の夕べ

そのトーサンはいいだけ飲むと帰って行った
周りのみんなに「ごめんねー!ごめんねー」と謝りながら
彼氏のニィちゃんには特に念入りに頭を下げる

根室の真っ直ぐで愚素朴な矢は,まだまだ健在のようだ
明日になれば,また力強く仕事に精を出す強い矢だ


マスターの体が心配で様子を見に来たという初老の男性がいた
彼が「良く死なないな?」とちゃかすので
私が腕組をしながら「店がここにあって,そして主人がいる.だから死なない」と分かったようなことを言ったら
またその隣に座っていた若い青年がうなずく

意味なんてない
呑んべの議会は今宵も絶好調だ

2669
2679 とある商業施設の二階(拡大)
深い意味はない

右がとある商業施設の通路
左が別棟のアパート

なぜかアパートの玄関が渡橋になっていて
こちら側の建物と直結している

施設に従事するホステスの寮だったのだろうか
それにしても極めて不自然な構造であるが
ある意味自然とも言える

これも産業というか…参行というか(笑)
根室が色々と華々しく栄えた頃の遺産だ
2669 ゼニア
ゼニア
エルメネジルドゼニア
イタリアの高級生地メーカー

あるゼニア直営店の店長に
「根室にもかつて販売店があったんですよ」と聞いた
ここがそうらしい

このZegnaのロゴを大きく掲げている店はそうないのだ
記事を扱うだけの取扱店なら珍しくないが
メインで看板を上げているなんて

根室の生活水準が高いからだろう
装飾文化が豊かであったという証拠だ

根室市民の個人当たりの預金高は平均的に高い
入植した歴史が
道東の他地域よりも古いからではないか

根室には水産という豊かな経済資源があった
そしてなにより
カッコつけさんが多かったということだ

プライドが高く
オシャレ好き

他人が気になり
他人が好き
趣味や嗜好の世界が大好きな根室人