〜 根室十景 明治公園 〜
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お祭り見物の合間に明治公園へ訪れた ─ 明治公園について ─ 明治公園は明治8年に国が創設した牧場で 北海道では二番目に古い サイロは国指定の登録有形文化財(外部リンク)となっている レンガ造りのサイロとしては,国内でも有数の古さだ 「明治公園」の名称は, 所有が国から明治乳業(当時の北海道練乳)に移ったことに由来する アクセスの良い市内にあり 自然を気軽に楽しむには好都合だ 遠くに轟く太鼓を耳にかすめながら さえずる小鳥と戯れるのも悪くない 駐車場やトイレ,バーベキューコーナーも完備しており 車で移動する長距離トラベラーを 優しく迎えてくれるだろう ここは職場の野遊会や学校のリクレーションのメッカである 写生会や遠足で訪れた経験のある児童も多いだろう 近所の住民にとって馴染み深い公園だ |
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まず最初に訪れたいのはひょうたん池 緑に囲まれながら池を一周できる |
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すこしだけ自分のことを語る 高校を卒業することになり 実家で飼っていた鯉をこの池に放したことがある ここは人生の,旅立ちの思い出の池なのだ バケツでそっと池に離すと なぜだろう 戸惑うように,じっと動こうとしない まるで社会に出る不安を喫する自分を見ているようだった あれから20数年経つ あの鯉はどうしているだろうと 感傷を抱きながらこの池を訪れた 池はあの頃とかわらず 澄んだ姿で輝いていた それはとても眩しい |
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久しぶりの故郷へ帰って気づくことの一つに 道端や広場の雑草が濃く生い茂っていることだ 当時は子どもたちが遊び回って 雑草など生える暇もなく,あってもみな寝ていたものだ ところどころ土がむき出しになるほど踏みにじられて こんなうっそうとした草などあり得なかった 子どもたちよどこへ行った |
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立つ場所によって 表情を変えるひょうたん池 鯉が「ピシャ」と音を立てるたびに あの鯉ではないかと つい見入ってしまうの |
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真冬に訪れた 池が凍りきっているようだ なぜか鯉の心配をしてしまう |
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最近は鳥の観察用の小屋が設置されている ハイドというそうだ 手持ちのスマホなどで簡単に撮影できてしまう こんな身近で 小さな空を羽ばたく息吹を感じることができるなんて あらためて明治公園の豊かさに感心する 野鳥とはなんと愛くるしいものか |
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水道もあって椅子もある 屋根付きで全天候型で快適なバーベキューができる 2009年に民間団体から寄付されたものらしい 子供ころはこんな便利なものはなかった 草むらにしゃがみこんで ガンガン(一斗缶をくり抜いた自作グリル)を持ち込み ベルのタレを片手に肉を焼いたものだ |
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二枚目の遊具があるところには かつてアスレチックがあった 老朽化だろうか それとも危険防止のためか いつか取り壊されて,ありふれた遊具のみとなっている もしこの遊具も危険というなら 子供はどこで遊べばよいのだろう |
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全国各地に「根室会」という名称の任意団体がある 根室出身者は地方でも結束が固い 道内では釧路や根室,そして東京と範囲も広い 記念植樹の成長は根室にゆかりのある方々にとって関心の的だ 我が成長をかえりみる機会にもなるし 時の流れを憂うきっかけにもなる |
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場所を噴水広場からサイロへ移す もっとも明治公園らしい場所といえよう |
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小学校のときの恩師が言った 立つ位置によっていろんな形に変わるんだ そう いつきても違う表情を見せてくれるのが不思議である |
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撮影のときはすでに老朽化が進んでいた 現在は修復工事が施されているので リメイクされた完成を見るのが待ち遠しい |
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〜 JR根室本線 〜
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2678冬 旧オーナーがいた頃のサテンドール |
草莽に吹く 風の吹くまま風来坊 お祭りの合間にちょっと市内を歩いてみた 日本最東端駅の東根室へ行ってみよう 根室駅から普通電車に乗る 駅前の喫茶サテンドールはジャズ喫茶で有名だ 残念ながら店主の都合で休業してしまったが 現在有志が経営主を探している 貯蔵する数多くのレコードは しっかり管理されて保存されているそうだ |
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2678冬 根室駅改札 2678冬 釧路行き普通列車 2678冬 線路は先の方で止まっている
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釧路行きの列車は1日6本しか運行していない 乗車客もまばらである 乗客をよく見れば さっき納沙布岬で見かけた方が多い 日帰りで根室観光をしたのだろう |
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2677 JR根室駅 拡大 2677 プラットホーム |
「日本最東端有人の駅」よりも 「日本最東端の有人駅」の方が適当だと思うが・・・ 根室駅 東根室駅 旧花咲駅 どちらも最果ての趣きがあってよい ふと出かける一人旅にはもってこいだ |
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2679冬 折り返し乗車のお客様へ |
乗車区間の切符を持っていれば 不正とは言い切れない? 清掃の邪魔ということだろうか 改札で並んで待っている方への配慮とも言うべきか |
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〜 JR根室本線 〜
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2667 東根室駅 拡大 |
東根室駅に着いた 日本でもっとも東にある駅 見ての通りの無人駅で 住宅地のなかにひっそりとある 近所に根室市立光洋中学校があるが 昭和36年(1961)に現在の名称になる前は 根室中学校といって市内で唯一の中学校だった 1500名30学級以上もあるマンモス校で この駅は郡部からの通学に使われていた 根室高等学校も近いので 厚床方面から通う高校生もこの駅を利用した この駅ができる前は根室駅で降車するしかなく 長い距離を歩かなければならなかった 東根室駅の誕生は 遠くから通学する生徒にとっては念願の駅だっただろう 無人駅ながら通学時間になると大勢の学生でごった返した 現在ではバス通学が主流となり そんな情景は見られない |
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2679冬 パノラマ 拡大 |
上が駅前(光洋町) 中が駅裏(昭和町) 下が晴天の駅裏(昭和町) |
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2678冬 東根室地下道 2679冬 つららに注意 2678冬 昭和町側から 2678冬 駅を見上げる |
記憶が正しければ昭和55年ころだったと思う 線路の下に 反対側の昭和町方面へ抜ける地下通路ができて 昭和町側の住民にとって大変便利になった それまでは遮断機がない線路を無断で横断していたのだ もちろん公道でなく,人が踏み入れて自然にできたヤブのなかの小道だった 人が歩けばすぐに道となってしまう 夏になると根室ではめったに見られない蛇の目撃談などで話題になった 不審者に注意などという看板は昔はなかったのだが これも治安の悪化なのだろうか それとも昔からあったもので、取り沙汰されるようになっただけなのか |
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2679冬 遊び場 |
子供の頃よく遊んだ川 全く変わってないのが不思議だ 暗くなると心配したおばあちゃんがよく探しに来た… おっと本サイトには無関係だった |
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〜 JR根室本線 〜
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2676 花咲駅(現在は廃駅) 2676 根室駅方面へ向いて 2676 日本通運花咲営業所跡 |