〜 根室十景 落石岬 〜 |
||
2673 落石駅 拡大 |
かつてこの落石駅も有人駅だった 根室駅が混雑しているので 市内からわざわざ切符を買いに来る利用客もいた 小さな駅のほうが融通も効くし 電話予約も容易かったらしい 右下の扉の奥が以前の事務室だろうか 自動販売機すら無い 霧のせいか 寂しげな雰囲気が増して漂う |
|
2673 落石駅ホーム 拡大 |
釧路までの有人駅といえば厚岸駅のみ 厚岸は釧路管内だから 根室管内にはすでに有人駅が無くなったということだ 駅長もおらず 車両には車掌もおらず たった一両のワンマンカーが ひたすら原野を走りぬく |
|
2673 落石岬 |
落石中学校付近でヒグマの目撃情報があった 最近の根室では市内でクマを目撃することも 珍しいことではなくなりつつある 落石岬灯台へ向かったが車はここまで |
|
2673 落石岬 |
歩いて25分と案内標識が立っている 今日は時間もないし クマに出会ったら大変だからやめておこう |
|
2673 落石無線通信局 |
なにやら先の方に気になる建物がある | |
2673 落石無線通信局とリンドバーグ 拡大 |
落石無線通信局 北太平洋を航行する航空機や船舶に モール信号を送る重要な通信局であった いまなおアンテナの基礎など かつてあった設備の一部を残している 北太平洋の横断飛行で有名なリンドバーグの飛行機を根室港に誘導した際に,この通信局が一役立った |
|
2676 落石灯台 |
晴れに当たったので 未踏だった落石岬へ行った さて少し歩くので落ち着いて出発 落石岬じゃなくて落石灯台なのか・・・ |
|
2676 |
昨日の雨で水たまりが多く 軽装では厳しい |
|
2676 ゴツゴツの石で歩きにくい |
そろそろ15分経つが何も見えてこない | |
2676 ゴマ粒の灯台 |
・・・。 おかしいと思い ふと辺りを見渡すと ・・・! なんと遠くに灯台らしきものが見えるではないか あちゃ〜!道を間違えた |
|
2676 このまま進め? |
こんな間際らしい標識立てんじゃね〜ょ 鹿が飛び出してビビるし アブに刺されるし 靴のなかはビショビショだし |
|
せっかくなので 無線設備の周囲をパノラマで撮影 生涯二度と来ることはないだろう |
||
2676 振り出し |
振り出しに戻った 大きく時間をロスした こういうこともあるから 常に余裕を持った行動が肝要である 倒れそうになっている標識の矢印は左だ 気づいてはいたが・・・ |
|
2676 人を拒む道 |
まさかこんな水たまりとぬかるみの湿地が 道であるわけがないと思ったのだ まして公的機関が管理する根室十景のひとつだ 景勝地に至る道が 未整備なわけがないという油断が判断を誤らせた |
|
2676 |
これをもっと手前に設置すれば良いのだ そうすれば迷うことはない まぁ迷う者など稀有だろうが(笑) |
|
それにしても 雨上がりの日は長靴が必須だ |
||
2676 無管理な看板 |
危険を啓発させる看板が 危険な状態になっている 後述する長節湖にも同じような危険看板が出てくる 無為なのは自然だけで良い 最低限の管理は必要だろう |
|
2676 根室サファリパーク |
ジュラシックパークのような水たまりを避けると 今度はサファリパークのような茂みに入る さらに穴だらけのトラップがいくつも待っている まるで水曜スペシャルの川口浩探検隊だ |
|
2676 根室十景看板 |
困難を過ぎると突然視界が通る 看板が見えてやっと安心だ おなじみの木製看板 入り口のものは「落石灯台」で ここでは「落石岬」になっている・・・ |
|
2676 エゾシカ |
さっきからヤブの中をゴソゴソと言わせていたのはこいつだ 姿が見えぬ不穏な音は肝を冷やす |
|
2676 |
なにやら標柱が見えるが 矢印が示す先には もう行く気にもなれない |
|
パノラマで雰囲気を感じ取れることと思います | ||
2676 落石岬灯台 |
根室十景をすべて撮影して歩いたが ここが最後になった 最後にふさわしく 険しい取材だった |
|
2676 落石海岸 |
柵はなにもないので 落ちないように 石が落ちるような絶壁だから落石というのかな? |
|
〜 根室十景 浜松海岸 〜 |
||
2673 浜松海岸 |
霧・・・ 霧・・・ 霧ばかり・・・ 咽ぶページにふさわしい景色が続く |
|
2673 浜松海岸 |
この地図の分かりにくいところは 一般的な地図と東西が逆になっていることだ 上が南を向いていることに起因しているようだが 立ち寄った際は気をつけたほうが良い おやくしょしごと【お役所仕事】 大辞林 第三版 形式主義に流れ、不親切で非能率的な役所の仕事振りを非難していう語。
|
|
2676 浜松海岸駐車場 |
晴れに当たればこの通り 根室十景らしい景勝地 |
|
2673 浜松海岸駐車場
|
晴れていれば ユルリ島とモユルリ島が肉眼で見ることができる 漁船に乗って近づくことができるようだが 上陸は無理のようだ 現在無人島で エトピリカの生息地とされている 野生化した馬も生息している 似た名前でユリ島とアキユリ島があるが そちらはいわゆる北方領土の仲間で 歯舞群島のなかの一つである もちろんこちらのユルリ島とモユルリ島は 他国に実効支配されることは(いまのところ)ないが 国体の維持は国民の意識次第である |
|
2678冬 浜松海岸とユルリ島 拡大 |
風力発電は採算が取れにくい ベアリングのメンテナンスに莫大な費用と時間がかかるからだ もっと小型にして 周囲のイルミネーションを照らす程度の小規模な発電にしてはどうだろう 観光予算という観点で |
|
あれ?見落としたかな 根室十景の,あの木製の看板が見当たらない ↓↓↓ |
||
2678冬 浜松海岸 |
↓ あった 駐車場ではないところにあったのだ こちらが正式な?浜松海岸らしい 冬は雪があるので 動物たちの足跡を追う楽しみもある |
|
2676 浜松海岸駐車場 |
駐車場が完備されていて トイレもある ここも利用客とすれ違ったことがほとんど無い |
|
〜 昆布盛漁港 〜 |
||
2673 昆布盛漁港 拡大 |
落石から浜松海岸,そして昆布盛漁港へと戻ってきた 霧の中での,コンブ水揚げの様子 間近で見たことがなかったので,良い機会になった |
|
|
昆布盛駅は昔から無人駅だった 逆に考えれば東根室とここ以外はすべて有人だった すぐそばを道道142号線が通る 根室を起点にして釧路まで続く道道(県道)で 北海道をよく知る者のファンも多い 国道44号線の方が主流だが 根釧地区の大自然を満喫したいなら こちらのほうが絶対におすすめ 海岸を舐めるように続く,景色のとても良い道路だ |
|
〜 根室十景 長節湖 〜 |
||
2673 長節湖 |
長節湖へは道道から砂利道を降りていく それにしても…こりゃひどいノイズだ GIMPで修正でしようと思ったが・・・ できなかった まぁいいや。安物カメラの思い出になるだろう |
|
|
晴れていると長節湖からも ユルリ島とモユルリ島が見える こっちは列記として日本が支配しているが 人口は0 地元の漁協が渡航クルーズを出しているそうだ |
|
2673 長節湖 2678冬 長節湖 |
他サイトで紹介している長節湖はきれいに撮れているが この霧に囲まれている長節湖のほうが 根室らしいはず |
|
2673 長節湖 |
どっちを向いても霧模様 知人が「こんな気候は嫌だ。住みたくない」とほざく 価値を表面でしか感じることができないなんて それこそ嫌だ |
|
2676 長節湖 |
霧がないとこんなに名勝となる 鳥の観察をはじめ 原生の草花も楽しめる |
|
2673 長節湖パノラマ 拡大 | 上下で色彩が違うのはご愛嬌 最近は動画にばかり力を入れているせいで カメラ撮影が疎かになっている |
|
|
いまは人と出会うことがない 昔は遊歩道利用者の人がいた |
|
2678冬 長節湖 パノラマ 拡大 |
季節を変えて定点撮影 もちろん遊歩道の利用者はいない |
|
2673 長節湖 2678冬 2678冬 根室市の警告板 |
西国三十三所の観音霊場を含む, 計45体の観音像が安置されている ※2013年8月現在 根室振興局サイトが“両国”となっているが“西国”の誤字だろう ※2018年5月現在 いまだに誤字を修正していない それどころか以下公式サイトを転載してみると 湖の1周が遊歩道で囲まれていて、夏はハイキングやバードウォッチングを楽しめる人気のスポットでもある。また、道の途中には両国三十三観音霊場を含む合計45体の観音像が安置されている。そして冬は、凍った湖面に穴を開けて竿を垂らすワカサギ釣りなども楽しめ、四季を通じて自然を満喫できる名所である。 とあるが,とんでもない! 熊出没の危険があるため立ち入りを制限しているし,根室市では「氷の上にはあがるな」と警告している。根室支庁(振興局)と根室市が違うことを言っている。 なにとぞご自身が観音様にならないように祈るばかりだ 根室振興局産業振興部商工観光労働課 ※サイトへ飛びます |
|
2673 長節湖 |
損傷が激しい案内板 よくみると平成18年設置になっている そんなに早く劣化するものか? |
|
2676 長節湖 |
3年でこうなった | |
2676 |
遊歩道なんてとっくにない 未整備であることと 熊の出没が原因と思われるが その案内板すら読めなくなっている 危険を知らせる案内板そのものが危険になっているのは落石岬も同様だ(前述) しかも根室振興局および根室市の公式サイトでは現在も“遊歩道で観音めぐり”“周囲5kmのハイキングが楽しめる”とある 誤報という怠慢を越して偽報である |
|
〜 花咲港から車石へ 〜 |
||
2669 |
裸のロシア人が日なたぼっこ(左上) 外で裸になるなんて日本人には馴染みがない 最近は市内で外国人を見かけることも珍しくなくなったが お祭りで見かけるのは観光客 こちらで見かけるのは労働者 カジカをカモメに投げ与えて奪い合う様子を楽しんでいた カモメはイガイガのトゲを嫌う 怖がりながらも一つのエサを奪い合っていた 食文化の違うロシア人はカジカを食べないのだろう イクラも食べないし,蟹もあまり食べない だから雑に扱っているのかもしれない このカモメがおもしろい 真ん中の大きなカモメがカジカを独りじめしようと 周りに群がるカモメをいじめて回っているのだ くちばしで突くことばかりに気を取られて 周りのカモメが隙を見て少しずつかじってゆく そしていざ自分が食べようとしたときには もう骨だけになっていたというオチ… こんなジャイアンのようなやつ 人間界にもいたっけ |
|
2673 花咲港 |
車でちょっと走っただけで ロシア語の看板がよく目につくが 以前より減った感じもする 街を歩くロシア人もずいぶん少なくなった 少し前まで,店内にロシア語表記のコーナーがあったほどだ |
|
2678冬 花咲港西浜地区ふれあい広場 |
スポーツなら言葉の壁があっても大丈夫 さぁ一緒に汗を流して互いにふれあおう! という主旨だと思われる バスケットボールのゴールも見える ストリートバスケットでもやってもらおう ということらしい ─── ロシアの調査機関のROMIRが 人口10万人以上の18〜60歳の国民1,000人に アンケート調査を実施した結果があった 参考までに サッカー:38% アイスホッケー:30% バイアスロン:21% 体操:20% 水泳:20% バレーボール:18% ボクシング:16% スキー:16% 陸上:16% テニス:14% フィギュアスケート:14% バスケットボール:14% |
|
2673 海上保安庁巡視艇 ゆきかぜCL81 2678冬 見張る姿はオオワシのようだ |
(上)すずかぜ型巡視艇ゆきかぜ (パノラマ)左から 巡視艇きたぐも,巡視船くなしり,巡視船かりば |
|
2673 花咲港 サンマ漁船 |
この年は鮭鱒(サケ・マス)漁が振るわなかった かわりにクロマグロが網にかかったというニュースで話題になっていた マスコミの取材だろうか レポーターやクルーの姿が見える |
|
2669 |
船名から外国籍のものだ 黒い二枚貝がたくさん付着してた 引き上げたのは誰だろう 世界の金持ち 世界のスネオ それがニッポン |
|
2669 濃霧の花咲港 |
花咲港 明治生まれの祖父が港の運送会社にいた 大正生まれの祖母は市内で雑貨屋を営んでいた あの頃からはずいぶん景色が変わったけど ホームラン焼きはまだあった あいかわらず霧が深い |
|
2669 |
幻想的な霧の情景には 音楽と酒が似合う 音楽ならジャズ 酒なら北の勝だろう 霧も深けりゃ 情けも深い 歌詞は なぜに渡せぬ 夢の島 とつづく 根室盆踊りに流れる歌詞だ 浜は8月にしては寒すぎる風が吹く 漂う磯の香りが 今宵の酒を呼ぶ |
|
〜 根室十景 天然記念物 車石 〜 |
||
花咲港とお別れして 車石に向かった 玄武岩質の岩石が放射状節理で固まった 珍しい形の岩体である 車石は天然記念物に指定されている この年はよく晴れて景色が素晴らしかった 咽ぶページには似合わない 透き通るような青空とさんま漁船で賑わう花咲港をご覧あれ |
||
冬季間の道東は晴れる日が多い 雪が少ないことに おなじ道民でも驚くようだ |
||
2667 花咲灯台(晴天) 拡大 |
天候によってずいぶん表情が変わるものだ |
|
2668 花咲灯台(濃霧) |
||
2667 天然記念物 車石 拡大 |
車石 「くるまいし」と読む ここも根室十景のひとつだ 詳細は拡大画像で確認して欲しい |
|
2672 根室十景 - 車石 2672 時化る車石 |
いまでは整備されており おおむね安全に観光を楽しむことができる ※でも時化ているときは・・・↓こうなります↓ (ずぶ濡れ・・・シャッコイ!) |
|
2678冬 車石ハイド |
いつの間にかハイドが作られていた 納沙布岬とは風景も違って 鳥の飛ぶ姿も映えるに違いない |
|
2667 車石 拡大 |
この年はやや時化(しけ)気味で海が荒れていた 潮の泡でその様子がわかると思う |
|
2667 車石 |
昔は足場がなく ゴツゴツした岩がむき出しになっており また足元も滑りやすいのでたいへん危険だった いまではこのように道が整備され回遊することもできる |
|
2668 ゴツゴツした岩が特徴 |
||
2667 車石 波しぶき 拡大 |
夕日が映って色づきが良い 冬はこのとおり 海水の飛沫が凍りついて グレース(氷の膜)がかかっている 蟹屋が見ると どうしても蟹に見えてしまう(笑) |
|
2667 車石 拡大 |
夕方に訪れると ちょうど夕日をバックに撮影することができる オレンジ色に暖められる車石も表情があって良い |
|
2672 車石 パノラマ 拡大 2673 車石を裏側の花咲港から パノラマ 拡大 |
霧に包まれる車石 カメラが悪いのか腕が悪いのか レインボーノイズが幻想的(?)だ 花咲港から車石の反対側を見た 急激に溶岩が冷えた様子が分る カメラが良くなったのもあるが(笑) 冬は濃霧がないので きれいな写真を収めやすい |
|
2669 拡大 |
車輪のようになってるから車石 似たような形状の火成岩が周りにたくさんある こんな至近距離なのに石の一部が霞んで見える |
|
2668 足元注意 |
||
2669 花咲港に夕日が沈む 拡大 |
夕日が海に沈む 世界で二番目にきれいとかいう釧路港よりも 私は花咲の夕日が好きだ |
|
2671 ユルリ島とモユルリ島 拡大 |
晴れているとユルリ島とモユルリ島が間近に見える エトピリカなどの鳥が多く繁殖している また昆布を運ぶために使われた馬が野生化して生息している |
|
〜 市内へ戻る 〜 |
||
2669 納沙布岬から友知そして市内へ |
さて花咲港から反転し 歯舞方面へ車を向けた 道道根室半島線 こちらも太平洋を眺めながらの走行だ 上が車中から撮った写真で 次の写真がその6分後 |
|
2669 納沙布岬から市内へ |
少し走っただけでこれほど天気が違う 根室半島を走ると このようなことがよく起こる |
|
2672 霧に咽ぶ根室 |
霧が発生している市内の様子 地元の人は霧のことを“ガス”と言う 「今日もガスがかかってるねー」などと用いる 街灯の様子がまるでロンドンのようだ いやロンドンが根室のようなのだ 間違ってはいけない |