よくここまでたどり着きましたね ここは不満や批判を綴る場 でも単なる悪口だと誤解されたくないから あえて入り口を分かりにくくしていました 耳に心地よい話ではないから こっそりと 望郷の念と勃興の望みを込めて 裏の裏なら 表になるではないかと・・・? じつは表に出ることが狙いかも お祭りの取材をして感じたこと 通行人の通り道に現物客が居座る つまり区分整理がなされていない 夜の競演はここぞ一発,お披露目のとき 我が子を見守る親御さんから 身内の晴れ舞台をひと目見ようと背伸びしながら大事な視線 ところがそこに演舞に興味のない通行人が間を通る ここは天下の通り道 だれが通ってもお構いなしだ 見物人の後ろを通れば問題ないが なにかまずいかといえば前を横切るのが頂けない 肩がぶつかった 足を踏まれた カメラが揺れた 傘が痛い そりゃ通る方も用があるからそこを通る 人だかりをかき分けて通るのにもはかどらない あたしゃ通りたいだけだ 何を邪魔するものかと難儀すれば 御慈悲の一つもくれたやりたい 最近はブルーシートを敷いてくれてありがたいが 通行区分に敷くものだから みんな土足で踏みゆくだけ コーンをいくつか置いて誘導すれば みんな市民が協力するのに なんでも一言 声掛けが大事なんだけど 滞在中に訪れた名のしれた店たち どこも長く商売を営んでいる飲食店 もてなす心意気に難ありと思い ここに記します どうか勘違いしないでほしい あくまでも望みを込めた建設的な感想だ 「だったら自分でやれよ」という筋の違った言葉は容赦願いたい 炭火を使った本格的な焼き鳥がおいしい店 親に連れられてよく来た 相変わらずボリュウムの狂った街宣客がいて騒がしいが これがまた主張する街“根室”なのだろうと気にしないようにしていた 焼き手はいつものママ 煙に巻かれてしかめっ面で焼く,焼く,焼く 暑い夏にご苦労様 見ていると焼き続けるが一向に串を返さない ジュウジュウバチバチ 脂が焼ける音が響くがそのまま焼きっぱなし おまけに霧吹きもない 温度と湿度の調整に不可欠だろうに しばらくして カラカラに乾いて焼きすぎの肉が出てきた ハサミで焦げ目の処理もしていなく 黒と白の硬い塊になっている 歯ごたえと言えばお慰み ただの硬い肉片だ 鮮度の良い肉だっただろう 料理人はおいしい料理をだす職人ではない 食材の特徴を活かした料理を出す職人だ 芸術性が備わっており 技がスパイスされているはずなのだ お祭と言えばここ一番の繁忙期だ 助っ人要因にアルバイトを雇うだろう そのスタッフたちを滞りなく動かすことも 店主としての必要な力量なのだ この店のスタッフは ただ客の注文に走り回っているだけで 商いの船がちっとも進まない ビールを注ぐ仕事も 注文を取る仕事も すべて一人でやるからいけないのだ 役割分担が必要なのに 狭い通路をただバタバタ走って 時間を浪費するだけなのだ あいかわらずしかめっ面の親方は 焼き鳥を焼くばかり 次第に深くなる眉間のシワは 商いにとってももちろんのこと 店内の雰囲気にも不利益あって利益なし この頃に来る客は もとは根室市民だったはず 懐かしく訪れるに違いない そんな懐古の想いに堪えられる商いを どうか実践して頂きたい こちらは根室を代表する老舗の炉端店 医師団や経済界 地方議員や芸能人も訪れる店だ 忙しい店内も難なく処理するスタッフはさすがに余裕を感じる 表情も柔らかく ここにはどんな客人をお連れしても安心だ しかしこの日は いやもしかしたらいつもそうなのかもしれないが 落胆してしまう日だった どうやら板場の処理と仕入の不手際だろう 注文してもなかなか出てこないのだ 店内を見渡すと全体の3割ほどの充足率 まだまだ余裕があるはずだ 炉端にはまだ何も焼かれていないし ビールサーバーも空いている なのに一品が出てくるまで40分かかる 調理の必要がない まずはこれからという単品を御願いしたのに 結局品切れだったのだが なかったという告知が 注文してから30分経ってからなされた これには開いた口がふさがらないよ さぞ他に上得意で優先の大切な客がいたのだろう しかし お祭は毎年同じ日時で決まっている 去年も今年も来年も 毎年狂いなく計画通りの3日間 しかも入客数は毎年それほど変わらないよな そりゃ客への供給が余るのは嫌だろう しかし客の需要に間に合わないのなら素人だ どっちが大切なのかな 根室は必要にしてこうなった なるべくして今,こうなのである それは必然なのだ より新しいものがあっても より良いものがあっても それはもちろん知っているのだ しかしそれは ・・・そう 必然にしてそうなったのだ それが 正しく選択されているということなのだ 取捨選択され 淘汰され 偶然も重なり 今 根室はこうなのだ 凡手は妙手に勝る 平凡で無為な様こそ 究極で最善の選択であると 思ってみた |